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スピード矯正って?
「結婚式までに少しでも早く矯正治療を終わらせたい!」「就活前・就職前に歯並びを整えたい!」という方にとって最適なのが、ちまたで「スピード矯正」と呼ばれているものです。なんと最短で6ヶ月くらいで終わらせられる場合もあります!
一般的な従来の矯正治療方法である表側矯正を行った場合、矯正治療にかかる期間は2〜3年、金額は基本的にかかる治療費用として60万〜100万円くらい、プラス月々の調整メンテナンス費用(3000〜5000円)がかかります。
スピード矯正で治療を行うと治療期間が短くなります。費用はどうなのでしょうか?また早く治療を行うことで問題は起こらないのでしょうか?
スピード矯正の3つの治療法のメリットとデメリット
スピード矯正と呼ばれているものには次の3つがあります。それぞれのスピード矯正の治療法にはメリット・デメリットもあります。
- セルフライゲーションシステム
- メリット
- 期間が短い
- 通院回数が少ない
- 治療時間が短い
- 痛みが少ない
- デメリット
- 装置にやや厚みがある
- 治療期間:1−2年
- 治療費用:従来の矯正治療費用と同じくらい
「デーモンシステム」や「クリッピー」などが有名で、やりかたや見た目は一般的な矯正方法と似ています。歯の一本一本につける装置(ブラケット)に速さの秘密があります。
このシステムのブラケットは一般的なものと違って、歯の表面に通してあるワイヤーをゴムや針金を使って留める必要がありません。そのため摩擦が少なくなり、歯がスムーズに動きやすくなることで治療期間が短くなります。
- インプラント矯正
- メリット
- 抜歯せずに矯正できることも
- 動かしたい歯のみ動かせる
- 期間が短い
- ガミースマイル(笑ったときに歯茎が出る状態)を改善できる
- デメリット
- 手術が必要
- 不潔にしていると感染を起こす危険性がある
- 治療期間:1−2年
- 治療費用:従来の矯正治療費用と同じくらい+インプラントにかかる費用(3万円〜10万円ほど/1本あたり)
インプラントというと、歯が抜けたところを補う治療のイメージが強いですよね。ところが歯の矯正でもインプラントを使うことがあるんです。でもこの場合のインプラントは噛むためのものではなく、動かしたい歯を引っ張るための支点としてアゴの骨の中に埋め込みます。
ふつうの矯正治療では、歯を動かすときにどこかの歯を支点として綱引きの原理で引っぱって歯を動かします。そうすると支えている歯まで動いてしまうことがあります。
インプラント矯正の場合はインプラントを支点に歯を引っ張りますので他の歯を動かすことなく、目的の歯をスムーズに引っ張って速く動かすことができます。インプラントは歯が移動した後は取り除きます。
- コルチコトミー法
- メリット
- 治療期間が大幅に短縮
- 抜歯せずに矯正できることも
- 骨が強くなる
- 後戻りが起こりにくい
- デメリット
- 外科手術が必要
- 医師による技量の差が大きい
- 治療期間:半年−1年半
- 治療費用:従来の矯正治療費用と同じくらい+コルチコトミー手術料金(10万円〜20万円ほど)
年齢を増すにつれて骨が硬くなるので、歯も動きにくくなります。
そこで、骨の表層の硬い部分に切れ目を入れて歯を動かしやすくしたり、動く範囲を広くすることができます。
この手術と通常の矯正治療を併用して行います。骨折後に治ると骨が硬くなるように、手術後は骨が強くなり、歯並びの後戻りもしにくくなるという嬉しい効果もあります。また、歯茎が下がったり、歯の根っこが短くなったりなどの偶発症を起こす危険性も低くすることができます。
スピード矯正は実績のある信頼できる歯科医師に相談を!
スピード矯正も様々ですね。
手術が必要なものは、通常は1−2時間もあれば終わる程度のものですので怖いものではありません。
金額に関してもスピード矯正の場合は期間が大幅に短縮されることで、月々にかかる調整費用が少なくなることもあり、トータルではどれもあまり変わりがありません。
スピード矯正のどの治療法を選択しても、歯科医師の技術で仕上がりや期間にも差が出てきます。興味のある方は、実績のある信頼のできる歯科医師に相談することをおすすめします。