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子どもの歯並びの原因は後天的なものがある?
「日本人は顎が小さいから歯並びが悪い」
そんなことをよく耳にします。
確かに日本人の歯並びの悪さは世界的にも有名みたいですよね。骨格などは親からの遺伝の要素もあるようなんです。
でも実は、ほとんどのケースは先天的(生まれつき)のものというよりは、生活習慣などの後天的な要素がとても関係しているんだそうです。
歯並びが悪くなる原因ベスト6とその対策
歯並びが悪くなる原因ベスト6とその対策をまとめてみました。お子さまに当てはまるものがないかチェックしてみて下さいね。
- 1.悪習癖
- 悪習癖とは、無意識に行っている悪い癖のことです。癖というのは毎日毎日くりかえされますので、矯正治療をしているかのようにだんだんと歯がずれてきたり、顔が歪んできたりすることもあります。
- 指しゃぶり
- 爪を噛む
- 唇を噛む
- 舌を歯に押し付けたり外に出す
- ほおづえ
- 口呼吸など
- お子さまの悪い癖を治す対策
- 子どもの悪習癖を見つけたら一刻も早くやめさせましょう。本人は気づいていないことも多いですから、親が気づいて直して上げることが大事です。
- 2.虫歯
- 乳歯が虫歯になって、早い時期に抜かなければならなくなることがあります。そうすると、後ろにある歯が前にずれてきて、次の永久歯が生えてくる場所がなくなってしまい、その結果歯並びが悪くなってしまうことに。
- お子さまの虫歯対策
- 乳歯だからといって手入れをおろそかにせず、虫歯予防に努めましょう。
- 3.小帯異常
- 小帯とは唇と歯茎をつなぐ部分や舌の下に走るスジのようなものです。歯並びに悪影響を与えることがあるのは、
- 上唇小帯(じょうしんしょうたい)・・・上くちびるの裏側中央から歯茎に伸びるスジ
- 舌小帯(ぜつしょうたい)・・・舌の下のひだ
- 小帯異常の影響
- 小帯が太く、がっちりとしている場合、上唇小帯異常は上前歯のすきっ歯、舌小帯異常は下前歯のすきっ歯や受け口になることがあります。
- 上唇小帯異常、舌小帯異常の対策
- 小帯自体は先天的なものですが、異常な小帯を切除することで歯並びが悪くなるのを防ぐことができます。治療は短時間で簡単なものですのでかかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。
- 4.食べるときの噛み方
- お子さまが食事をするときにこんな習慣はありませんか?
- 硬いものを食べない
- 椅子に座って食べるときに足がつかずにぶらぶらしている
- また、テレビを見るために横を向いて食べたり、片方でばかり噛む癖があると、顎の変形を招いてしまいます。
- 食べるときの噛み方を直す対策
- 子どもにはきちんとした姿勢で足をしっかりつけて食べさせてあげましょう。また、繊維質の野菜を食事に取り入れてあげて、歯の両側でバランスよく噛んで食べるように子どもに教えてあげましょう。
- 5.口呼吸
- 鼻炎などが原因で口で呼吸をしていると、口が常に開いた状態になります。
そうすると舌は下がった状態となります。舌の本来の位置は上あごについていて、舌が上あごを押して成長します。
ところが口が開いた状態で舌が下がっていると、上あごが成長せず上の歯並び(アーチ)が狭くなって、出っ歯になったりデコボコ重なった歯並びになります。 - 口呼吸を直す対策
- 口呼吸の原因をはっきりさせ、鼻づまりなどがあるならまずしっかり治しましょう。
- 6.遺伝
- 遺伝的な原因で顎が過度に成長してしまう場合もあります。
- 遺伝で子どもの歯並びが悪いときの対策
- 遺伝的な場合は、早めにその兆候が出てくる場合も多いです。歯科医院で虫歯予防の定期検診を受けておくと歯並びの異常も早めに発見してもらえますので、適切な時期に治療を行うことで悪くなるのを防ぐことができます。
子どもの歯並びが悪くなる原因を成長期の段階で見つけましょう
いかがでしたか?
子どもの歯並びが悪くなる原因を成長期の段階で気づいてあげることで、矯正をしなくてもすむ場合が多いみたいですね。
もしかしたら私の出っ歯も指しゃぶりとかが原因だったのかも・・。親が気づいてくれてたら・・と悔やんでも悔やみきれませんが(涙)
みなさんもお子さんの生活習慣やお口の中をよく見てみてあげて悪い歯並びから守ってあげてくださいね!