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40代から気をつけたいお口の老化
最近つばが気管に入ってむせることが増えました。
食べ物や飲み物がつまって咳き込む、といった嚥下障害ではなさそうなのですが気になったのでとりあえず内科に行ってみました。
検査をしてお医者さんに言われた一言。
「他に異常はなさそうなので口の老化ですね。」
えーーーっ!マジですか?
口の老化!? どこの? のど?気管?食道? いや、そもそものどって老化するの? しかも早くないっ??
「最近注目されているんですよ、口の老化。
早い人だと40代くらいから口の老化が始まる人もいますよ。
口の老化が進むと、食べたいものが食べられなくなったり滑舌が悪くなったりします。そうすると日常生活に支障が出てくるので他の老化も進んでしまうんです。
だから口の老化は最近注目されていて、口腔ケアなど口の老化を防ぐことが大切なんですよ。」
衝撃でした。
口の老化現象
口の老化にはこんな症状があるそうです。
- 歯が抜ける
- 歯ぐき下がり
- 歯ぐき変色
- 食べ物などを咀嚼する筋肉の低下
- 食べ物などを飲み込む嚥下機能の低下
- 唾液分泌の減少
- 滑舌が悪くなる
- 味覚などの感覚が悪くなる
口の老化、どの症状も困りものですね。
早く気づいて早く対処することが、老化を進ませないアンチエイジングの鉄則です。
そこで口の老化についてさらに調べてみました。
老化のサイン?オーラルフレイルとは?
お口の健康は全身の健康に影響がある、と言われていますが、お口の老化は最近では「老化のサイン」と言われているそうです。
「オーラルフレイル」、聞いたことありますか?
介護に関わっている方はよく耳にしているかもしれません。
オーラルフレイルとは
口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。これら概念は東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授、飯島勝矢教授らによる大規模健康調査(縦断追跡コホート研究)等の厚生労働科学研究によって示され、この研究をきっかけにさまざまな検討が進められています。この「オーラルフレイル」とは、健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。
参照:オーラルフレイルについて|オーラルフレイル|啓発活動|日本歯科医師会
オーラルフレイルは日本独自の言葉であり、厚生労働省や自治体、日本歯科医師会、日本老年歯科医学会などが啓蒙活動を行っています。
滑舌低下・食べこぼし・むせ・食欲低下・噛めない食品の増加などの症状からオーラルフレイルは始まります。
この段階に早く気づくことで予防や改善に早く取り組むことができ、嚥下障害など口腔機能低下症や口腔機能障害になってしまうことを防ぐことができるのです。
好きな物や食べたい物が食べられなくなったり、滑舌が悪くなって友達としゃべることが億劫になったりしたら、人生つまらなくなってしまうし全身の老化にもつながってしまうそうです。
「老化のサイン」と言われるお口の老化は「早期発見・早期対応が大事」。
対応、気になります。何をすればいいのー?
口の老化を防ぐにはどうすればよい?
いつまでも若々しく健康でいるためのアンチエイジング。
そのためにはまず老化の原因を知っておく、ということで個人的に気になっている「唾液が気管に入りやすくなる原因」と「唾液分泌が減少する原因」について調べます。
唾液が気管に入りやすくなる原因
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のどには食道と気管、2つの通り道があります。
食べ物や飲み物、唾液がのどを通るとき、喉頭蓋(こうとうがい)が下がって気管にフタをすることで正しく食道に流れていきます。
ところがのどの筋肉が衰えてくると、喉頭蓋が正常に下がらず気管にフタをしてくれないために誤って気管に流れてしまうのです。
これが唾液が気管に入りやすくなる原因だそうです。
対策:のどの筋肉を鍛える
- 1. パタカラ発声
- 「パ」「タ」「カ」「ラ」を大きくはっきりと繰り返し発声。
口を大きく開けて舌もしっかりと動かすことで、のどや舌の筋力が鍛えられます。 - 2. あご持ち上げ体操
- あごの下に両手の親指を入れ、あごを引くと同時に親指で押し返す。
さらに、口を横に広げて「イィー」の形にして5-10秒くらい喉仏あたりに力を入れます。
どちらの体操も口を大きくよく動かすので小顔効果もありそうですね!
唾液分泌が減少する原因
唾液は口内環境を整える、とても重要な役割を担っています。
唾液分泌が減ると口の雑菌が洗い流されず、虫歯や歯周病の原因にもなってくるんです。→口が乾く・・・これドライマウス?7つの原因と治療は?? | BiVa(美歯)
口まわりの筋肉や歯の衰え、咀嚼する筋力の低下が原因で、加齢とともに唾液の分泌量は減少していきます。
対策:唾液の分泌を促す
- 1. よく噛んで食べる
- 軟らかい食べ物ばかり食べず、唾液をたくさん出すためによく噛んでゆっくり食べる。
- 2. 唾液分泌を促すものを食べる
- ガムを噛んだり、すっぱいもの(柑橘類や梅干しなど)を食べて唾液分泌を促す。
- 3. 唾液腺マッサージ
- 耳下腺(じかせん、上の奥歯のあたり)、顎下腺(がっかせん、あごの下両側のやわらかい部分)、舌下腺(ぜっかせん、あごの先の内側)をやさしくマッサージして刺激する。
ドライマウスは女性ホルモンのバランスが崩れる50歳以上の女性に多いそうです。
唾液が減少すると、食べ物の味覚が分からなくなったり歯周病になったり…
美味しい物をいつまでも美味しく食べたい!という欲求が強いワタクシ、唾液腺マッサージを今日から始めます。
オーラルフレイル予防でアンチエイジング
つばが気管に入ってむせることが増えてきた今日この頃。
まさかの「口の老化」。
口腔機能の軽微な低下を表すオーラルフレイルを予防することで全身の老化は止められるはずっ!
歯磨きや定期検診をしっかりすることはもちろんですが、唾液をしっかり出すためにかみごたえのある食事を心がけ、のどの筋トレ&唾液腺マッサージは続けていこうと思っています。
ちなみに口を大きく開けてのどをしっかりと使うカラオケも、のどの筋肉を鍛えるのに効果的だそうですよ♪