
画像:いらすとや
ドライマウスの原因
ドライマウスというのは病気の名前ではありません。様々なことが原因になってドライマウスを引き起こすんです。例えば次のようなことが原因になっているんですよ。
- 1.ストレス過剰
- 人間は様々なストレスを感じて生きているものですが、ストレスが過剰になると、自律神経の働きが狂って唾液があまり分泌されなくなります。
- 2.更年期障害の影響
- 更年期になると女性ホルモンのバランスが崩れることで唾液の分泌が落ちてしまいます。
- 3.唾液腺が刺激されない生活習慣
- 現代社会はやわらかい食べ物であふれていますね。あまり噛まないでいると唾液腺は刺激されません。また、人とのコミュニケーションも電話や直接話すより、ラインなんかで済ませることが多くなってきています。でもあまり喋らないと唾液も出なくなるんですよ。
- 4.加齢現象
- 唾液腺というのは歳をとると機能が落ちて、分泌量も減るんです。
- 5.薬の副作用
- 歳をとるにつれていろんな薬を飲むことが多くなってきますね。ほとんどの薬の副作用として「唾液減少」があるんです。更年期障害の薬も例外ではありません。
- 6.全身の病気
- 生活習慣病の一つである糖尿病、唾液の分泌が落ちる自己免疫疾患「シェーグレン症候群」などによっても唾液は出づらくなります。
- 7.タバコや飲酒
- タバコや飲酒は唾液の分泌を抑制します。
ドライマウスの対策や治療
ドライマウスになると、唾液の効果があまり期待できなくなる、ということになります。それはどういうことかというと、口の雑菌が洗い流されず、口の中がバイキンでいっぱいになるということです。つまり虫歯や歯周病、口臭の原因になるというわけです。
自分でできるドライマウス対策
- ストレスを溜めすぎない
- 1日に少しでもリラックスする時間をつくったり、気分転換をしてストレスを溜めすぎないようにしましょう。
- 唾液を出すことを意識する
- 食事の時はよく噛みましょう。また、よく喋ることを心がけましょう。また、唾液の出を良くするために、ガムを噛んだり、唾液腺をマッサージするのも効果的です。
- 健康的な食生活、生活習慣を心がける
- 規則正しい生活をし、自律神経を整えましょう。また、食事もバランスの取れたものをとるようにしましょう。
- 嗜好物はほどほどに
- タバコやアルコールはほどほどにしましょう。
ドライマウスの治療
なかなかドライマウスが改善しない時は歯医者さんに相談してみましょう。歯科医院でいくつか治療法があります。治療法としては唾液の分泌を促す薬を出してもらったり、人工唾液や保湿ジェルを使って口の中の不快感を改善する、というような方法があります。ドライマウスの原因が服用中の薬の副作用であったり、全身疾患からきている場合には医師と相談して薬の種類を変えたり、減らす、病状をコントロールするなどの対策を取っていきます。
ドライマウスについてのまとめ
唾液腺というのは、使われないとだんだん萎縮してしまうんだそうです。女性はホルモンの関係で唾液がただでさえ減りがちで、お口のトラブルも起こりやすいもの。ぜひ、「よく噛む」「よく喋る」などを意識し、唾液腺をどんどん刺激してあげましょう!そして健康的な生活を送ることも唾液の分泌にはとても大事ですから、一度生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。