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そもそも歯間ブラシって使った方がいいの?
時間をかけてブラッシングしてるし、丁寧に磨いているから大丈夫だと思っていたのですが、実は歯ブラシだけでは約40%もの汚れは落としきれないというデータがありました。しかし歯間ブラシを合わせて使うことで、汚れは約95%まで除去することが出来るそうです。
だからといって誰でも歯間ブラシを使うべきというわけではなく、歯茎の引き締まっている若い人などは無理に歯間ブラシを通すと歯茎を傷める原因になるためフロスがよい場合もあります。
では歯間ブラシを使ったほうが良い人というのはどのようなタイプの人でしょうか?
歯間ブラシを使った方が良い人とは
- 歯と歯のすきま(歯間部)が広くなっている人
- 30歳を過ぎた人
- ブリッジなどの連結した被せをしている人
- 口臭が気になる人
歯と歯のすきまが広い人は、そのすきまにプラーク(歯垢)が溜まりやすく、口臭や虫歯の原因になります。ですので、歯のすきまが広い方は歯間ブラシを積極的に使った方が良いようです。
30歳を過ぎると歯周病や加齢で歯と歯の間の隙間が広がることも。30歳を過ぎたら歯間ブラシも取り入れたケアがおすすめです。
ブリッジなど連結した部分がある方はフロスを通すことが出来ないため、歯間ブラシでケアしましょう。もし歯並びが悪く、歯間ブラシが使いにくい場所がある場合は、無理に通さずフロスで対応しましょう。
歯間ブラシを使うと出血する原因は?
歯間ブラシを使って悩むのが「出血」。
血が出ているのにこのまま使い続けても良いのでしょうか?
歯間ブラシを使って出血する原因には主に2つの理由があります。
- 歯肉の炎症
- 磨き残しが積み重なって歯垢が溜まると、歯垢の中の歯周病菌から毒素が出て歯肉の炎症が起こることがあります。
その場合に歯間ブラシを使用すると出血することがあります。
炎症から出血している場合は、はずきちんと歯垢を除去することが大切。
血が出ると不安になりますが、そのまま歯間ブラシを続けることで歯垢を除去します。そうすると徐々に炎症が治まり、出血も1、2週間程度でおさまってきます。 - 歯間ブラシのサイズが合っていない
- 歯間のサイズに歯間ブラシが合っていない場合や、使い方が誤っているとかえって歯茎を痛め、そこから出血することがあります。
出血が続いたり、歯間ブラシを使うと痛みがある場合は、他の原因が考えられますので、早めに歯科医に相談するようにしましょう。
正しい歯間ブラシの選び方
歯間ブラシの選び方は「無理なく歯と歯の間にスムーズに入る」ものが目安です。
スカスカと通るような小さいサイズだと歯垢が落としきれず、また大きいサイズだと歯と歯の間に入らなかったり、 そのまま使い続けてしまうと歯肉を傷める原因になります。
サイズに関しては前歯や奥歯など場所によって歯の隙間は違いますので、適したものを使い分けることが必要です。 主要なメーカーの歯間ブラシサイズをまとめました。
SSSS/0サイズ(最小)
適した場所 | 歯の隙間が狭いところ |
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サイズ | 0.6mm~(デンタルプロ 歯間ブラシ I字型 サイズ0) |
SSS/1サイズ(超極細)
適した場所 | 歯の隙間が狭いところ |
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サイズ | ~0.8mm(ガム・歯間ブラシI字型 SSS) ~0.8mm(システマ 歯間ブラシI型 SSS) 0.7mm~(デンタルプロ 歯間ブラシ I字型サイズ1(SSS) ) |
SS/2サイズ(極細)
適した場所 | 歯グキに少し隙間があるところや歯並びが悪いところ |
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サイズ | 0.8~1.0mm(ガム・歯間ブラシI字型 SS) 0.8~1.0mm(システマ 歯間ブラシL型 SS) 0.8mm~(デンタルプロ 歯間ブラシ I字型サイズ2(SS)) |
S/3サイズ(細め)
適した場所 | 歯グキが退縮している場所 |
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サイズ | 1.0~1.2mm(ガム・歯間ブラシI字型 S) 1.0~1.2mm(システマ 歯間ブラシL型 S) 1.0 mm~(デンタルプロ 歯間ブラシ I字型サイズ3(S)) |
M/4サイズ(普通)
適した場所 | 歯グキが退縮している場所 |
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サイズ | 1.2~1.5mm(ガム・歯間ブラシI字型 M) 1.2~1.5mm(システマ 歯間ブラシL型 M) 1.2mm~(デンタルプロ 歯間ブラシ I字型サイズ4(M) ) |
L/5サイズ(極太)
適した場所 | 歯グキが退縮している場所(歯ぐき下がりやブリッジの箇所) |
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サイズ | 1.5~1.8mm(ガム・歯間ブラシI字型 L) 1.5mm~(デンタルプロ 歯間ブラシ I字型サイズ5(L)) |
悩んだらこれ!失敗無しのおすすめ歯間ブラシ
歯間ブラシL字型10本入りL字型サイズ1(SSS) 10P <デンタルプロ>
デンタルプロが出している「歯間ブラシL字型10本入り」は、初めて買った方でサイズが合わない場合に無償で交換してくれるサービスがあるのでおすすめです。
http://www.dentalpro.co.jp/product/interdentalbrush/l_10p.html
やわらか歯間ブラシ極細タイプ SSS-Sサイズ ゴムタイプ 20本 <小林製薬>
小林製薬から出ている「やわらか歯間ブラシ」であれば「先端、中央、奥」とでサイズ違っていて、「先端がSSS、中央がSSサイズ、根本はSサイズ」となっています。またワイヤーを使わないゴムタイプなので使い心地もソフトなのでそういった点もおすすめです。
初めてで、自分に合ったサイズが決めきれない、どれを買えばいいのか迷っている方、まずはこれらで歯の間のサイズをみてみるといいかもしれません。
歯間ブラシの使い方
せっかく歯間ブラシを使うのであれば効果的に、かつ歯茎を痛めないで使いたいもの。
歯間ブラシの使い方を動画を使ってわかりやすく説明してくれているサイトがありましたので使い方に不安のある方は参考にしてみてくださいね。
暮らしのマイスター歯間ブラシの使い方(YouTube)<ライオン>
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-09-002.html
歯間ブラシの使い方<デントヘルス>
http://www.dentalpro.co.jp/product/howto/interdentalbrush.html
歯間ブラシによくある悩み
- 歯間ブラシのタイミングはいつ?歯磨き後?前?
- まず「歯間ブラシ」で歯と歯の隙間にある汚れを掻きだしてから「歯ブラシ」で汚れを落としましょう。
- 歯間ブラシとフロスの違いは?
- フロスは「歯の隙間が狭いところ」、歯間ブラシは「歯と歯の間が広いところ」で使用します。歯茎が下がっていない箇所は隙間も小さいためフロスで汚れを落とすことが出来ますが、歯茎が下がっている隙間がある場所はフロスだけでは汚れがかきだしにくいので歯間ブラシを使用するといった使い分けがオススメです。
- 奥歯に上手く使えない
- 見えにくい奥歯に歯間ブラシを使うのは難しいですよね。
奥歯に歯間ブラシを使うコツは「口をやや閉じぎみ」にしながら、「ブラシの柄で頬の内側を押し出すよう」にすると挿入しやすくなります。
歯間ブラシのまとめ
歯間ブラシを使うよう歯医者さんにすすめられた時は「なんだか歳をとったな…」と少し悲しくも(苦笑)なりましたが、 いざ使い始めると、汚れたブラシに「これだけの汚れを今まで落とせて無かったのか」と愕然としたり、歯間にスッと通るのが妙に気持ち良かったり(‘-‘*)
ちょっと使うのに抵抗があるな、前に出血したこともあるし…という方もぜひ自分に合ったサイズを知って、一生使える健康な歯と歯茎を維持していきましょうね♪