画像:イラストAC
前回親知らずの抜歯の体験談をアップしたのですが、その後「ドライソケット」というものになってしまったんです・・・。
ドライソケットって?原因は?
ドライソケットとは歯を抜いた後の穴が、血で覆われずに骨がむき出しな状態(ドライな状態)で、ほとんどの場合、下の親知らずを抜いた後に起こります。
ズキズキと強く痛み、骨に直接刺激がいくためか、飲んだり食べたりすると特に痛くて辛いです。出現率は3%くらいと多くはありませんので私の場合は運が悪かった、と言うべきなのでしょうか
次のようなことが原因と考えられています。
ドライソケットの原因
- 1.血の塊が流れてしまった
- 抜いた部分は血の塊で覆われるべきなのですが、うがいをしすぎたり、舌でいじったり、抜いた部分を吸うような動作をしたり、などで血の塊が取れてしまい、ドライソケットとなります。
- 2.血の塊ができなかった
- お風呂に浸かって温まりすぎたり、お酒を飲んだり、運動をすることで血の巡りが良くなりすぎて、血の塊ができなくなることがあります。
- 3.出血量が足りなかった
- 麻酔薬には血管を収縮させる薬が入っています。麻酔薬が効き過ぎると、血管が収縮したままで血があまり出ず、抜いた部分が血で覆われなくなってしまいます。
- 4.抜歯時間が長かった
- 一般的に難しい抜歯で時間がかかるほど、骨が空気に触れる時間が長くなり、ドライソケットになりやすくなると言われています。
- 5.タバコを吸った
- タバコは血流を悪くするため、傷の治りを悪くします。抜歯後の喫煙は厳禁です。
私の場合は、抜歯後の注意事項はキチンと守っていたので、おそらく原因は3と4ではないか、ということでした。これは自分では防ぎようがないです。つまり不運だった、ってことです(;△;)
我慢できないこの痛みはいつまで続く?
ドライソケットになってしまうと、痛みが長く続くことが多いようです。
しかもなかなか痛みが弱まらず、ズキズキ・・が続くとか!2週間以上続くことも稀ではないそうで、私も覚悟したほうが良さそうですね。でも痛み止めも効きづらいし、ホントに辛い!
ドライソケットって治療法はあるの?
そんな辛いドライソケットですが、永遠に続くわけではありません。一刻も早く治すために治療法はあります。
- 1.薬を飲む
- 痛みは痛み止めで和らげ、抗生剤も感染防止のために飲みます。痛み止めは飲む期間が長くなりがちで、胃が痛くなることがありますので、そのような場合は歯科医師に相談してください。
- 2.抜いた穴から出血させる
- 穴からもう一度出血させて血のかさぶたをつくろう!という方法です。麻酔をして中を引っ掻きます。でも、麻酔が効きづらいと結構痛いみたいです。
- 3.抜いた穴に薬を入れる
- 抜いた穴を洗浄して、中に軟膏の薬を入れたり、軟膏付きのガーゼで骨の表面を覆う、という方法です。ガーゼの場合はより痛みに効果的ですが、こまめに通院が必要です。
抜歯のときのダメージが大きい場合は起こりやすい
ドライソケットは歯医者さんから言われる注意事項を守っていれば、大体の場合は起きることはありません。
でも、今回の私のケースのように、骨を削ったり、ダメージが大きく、時間がかかる場合には起きやすくなるようです。
一般的に骨は年をとるにつれて硬くなるそうです。つまり骨がやわらかい、できるだけ若いうちに抜歯を行ったほうが時間もかからずにドライソケットにもなりにくいようです。
親知らずが気になる人は、やはり早く抜くほうがいい、ってことですね。