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ドックスベストって何?
ドックスベストとはアメリカからやってきた「Doc’s Best Cement」と呼ばれるセメントを使った治療法です。セメントと聞くと工事現場を思い浮かべてしまうのですが、歯医者さんでも歯科用セメントとして様々な種類を使って治療をしています。これは主に詰め物などを接着したり、歯を保護する薬の役割で使用します。今回調べた新しい治療法のドックスベストセメントには様々なミネラル成分が入っており、そのなかでも特に「鉄イオン」と「銅イオン」による殺菌力がなんと虫歯を無菌化してくれるんだそうです。
つまり、従来だと虫歯を削ると神経を抜かなければならなかったケースであっても、神経を残せる可能性が高くなるのだそうで、それが結果として歯の寿命を延ばしてくれるという非常に嬉しい効果があるんですね(*´v`*)
治療法とメリットデメリットや費用
まず、ドックスベスト法は治療が比較的簡単であることが大きな特徴です。簡単、ということは治療する側にとっても治療がやりやすいため、歯医者の技術によって差が出にくいと言われています。
この治療法は一般的には次のようなステップで進められます。
治療法とメリットデメリットや費用
- ステップ1
- 虫歯になっている歯の表面を少し削って、虫歯の範囲がよく見えるようにする
- ステップ2
- その上にドックスベストセメントを詰める
- ステップ3
- その後経過をみて、問題なければ最終的な詰め物を詰める
それでは、ドックスベスト法のメリットやデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか?調べた結果は次の通りになりました。
ドックスベスト法のメリット
- 1. 痛くない
- 必要最低限しか歯を削らないため、麻酔をしなくていい場合も多いようです。
- 2. 歯をあまり削らない
- 大事な歯を極力残すことができます。
- 3. 歯の神経を残せる可能性が高まる
- ミネラル成分が虫歯を無菌化してくれることによります。
- 4. 殺菌力が続く
- 殺菌力が半永久的に続きますので、また再度虫歯ができるという可能性が低くなります。
- 5. 副作用の心配がない
- 天然のミネラルが成分となっているので、副作用の心配がほとんどないそうです。
- 6. 治療回数が少ない
- 治療が簡単であるため、治療回数も少ないようです。
ドックスベスト法のデメリット
- 1. 痛みがひどい場合には使えない
- 完全に神経まで達しているまた痛みが強いケースには使えません。
- 2. 小さな虫歯には使えない
- 初期虫歯の段階では使えません。
- 3. 保険がきかない
- 薬事法の認可が下りていないため、自由診療となります。
ドックスベスト法の費用
ドックスベスト法は自由診療のため、各歯科医院によって価格設定が違いますが、1本あたり3000円程度から2万5千円くらいと幅があるようです。
まとめ
銅の殺菌力で知られている例としては、靴の中に10円玉を入れておくと、細菌が増殖せずに靴が臭くならない、というものがありますね。銅パワー、すごいです。
あまり削らなくても済んで、おまけに痛みもほとんどないとのことなので歯医者恐怖症の人にも心強い治療法ですよね!
ただ、自由診療ということもあり、すべての歯医者さんで行っているわけではないので、事前に調べておく必要があります。
また虫歯や歯の状態によっては使用出来ない場合もあるため、ドックスベスト法が気になる方はこの治療を行っている歯医者さんにまず相談してみましょう。