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妊娠してる時に歯の治療してもいいの?妊娠中に気をつける口内トラブルとは

妊娠するとホルモンの変化により、女性の体が変化してくることはご存知のとおりです。実はこれ、歯や歯茎に関しても例外ではなく、 昔から「一子産むと一歯失う」などと言われてきたように、お口にも様々なトラブルが起こりやすくなります。でも、妊娠中というデリケートな時期に医療行為を受けるのは何かと不安ですよね。今回は妊娠中に起こりやすいお口のトラブルと歯科にまつわる噂の真偽について調べてみました。

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妊娠してる時に歯の治療してもいいの?妊娠中に気をつける口内トラブルとは

画像:Pixabay

妊娠中にかかりやすい歯のトラブル

妊娠すると次にあげるようなトラブルが起こりやすくなります。

1. 歯周病
歯茎から血が出たり、赤く腫れたりしやすくなります。
2. 虫歯
虫歯にかかりやすくなったり、また進行しやすくなります。
3. 口臭
妊娠中は口臭が強くなりがちです。
4.口の中のネバつき
口の中が常にネバネバ不快になりがちです。

これらのトラブルがなぜ起こりやすくなるかというと、次のような理由からだそうです。

  • 女性ホルモンが急増するため、それを好む歯周病菌が増える
  • ホルモンの変化により、唾液の性状が変わりネバネバになる
  • 唾液がネバネバになるため、口の中に汚れが停滞してしまう
  • つわりで一度に食事をたくさんとれないため、食事回数が増える
  • つわりで歯ブラシがおろそかになる
  • 免疫力が落ちるため、歯周病にかかりやすい

妊娠中にレントゲンはダメってほんと?

レントゲンは放射線ですので、「お腹の赤ちゃんに影響があるのでは?」とプレママからよく心配の声を聞きます。でも、歯科のレントゲン撮影で浴びる放射線の線量は自然界から浴びている一日の放射線の量1/3以下と言われていて、また、撮影の際には体を保護する防護エプロンをつけますので特に影響はないようです。もしもそれでも心配な場合には、担当の歯医者さんに相談してみましょう。

ところで、妊娠中のお口の状態、歯科治療について、このようなちまたで流れている噂っていくつかありますが、なかには間違った情報も・・。これについても調べてみました。

一子産むと一歯失うって本当?
これは嘘です。確かにお口の状態は悪くなりがちですが、きちんとケアをすれば悪くならないようにすることができます。
妊娠中は歯の治療はしたらダメ?
時期を選べば大丈夫です。つわりがひどくてデリケートな妊娠初期、お腹が大きくなって同じ姿勢を保つのがむずかしくなる妊娠後期を除けば、治療は十分可能です。むしろ産んだ後は赤ちゃんの世話で歯医者さんに行くのも大変になりますから、安定期にしっかり治しておいたほうがよいでしょう。
妊娠中は麻酔の注射はダメ?
これは大丈夫です。歯科の麻酔は局所麻酔ですから赤ちゃんに影響が行くことはありません。むしろ、痛みのストレスを抱えたまま治療するほうが体への影響があると言えるでしょう。
ママが歯周病や虫歯だと、赤ちゃんに悪影響があるの?
あります。ママに歯周病があると、早産や低体重児出産の危険が高まることがわかっています。また虫歯があると、生まれた赤ちゃんに虫歯菌が感染しやすくなり、虫歯ができやすい子供になる危険性があります。
妊娠すると赤ちゃんにカルシウムが取られるって本当?
嘘です。妊娠して歯が悪くなるのはカルシウムが取られるからではなく、ホルモンの変化やつわりによる食生活の変化やお手入れがおろそかになることによります。

まとめ

綾野剛さん主演で10月スタートのドラマ「コウノドリ」。原作の漫画で「妊娠すると歯医者に行けない」と思い込んでいる妊婦さんに産科医(こうのとり先生ではなく四宮先生ですが)が「妊娠中こそきちんとした歯の治療やケアが必要です。」と話すシーンがあります。

妊娠すると、普段よりもより念入りなケアをしなければ虫歯や歯周病の危険が高まります。むしろ妊娠中にこそ歯科医院でしっかりとメインテナンスをして、生まれてくるかわいい赤ちゃんを守ってあげましょうね🎵

この記事を書いた人

おかあさん

おかあさん

歯科医院勤務。お口のエキスパート。しっかりものだけどちょっとおっちょこちょいなアラフィフ女子。口癖は「あらあら。どうしたの?」。医院でのあだ名は「おかあさん」。

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