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アデノイド顔貌(アデノイドがんぼう)って何?
特に太っているわけでもないのに、顎がない。または二重アゴがなかなか解消しない、顔の輪郭がぼやけててイマイチすっきりしない。口元が出ていてコンプレックスだと悩んでいる人はいませんか?そんなあなたはもしかしたらアデノイド顔貌かもしれません。
アデノイド顔貌とは鼻の穴の奥と喉との境目にある「アデノイド」と呼ばれるリンパ組織が大きくなりすぎることで鼻から呼吸することが難しくなり、口呼吸になることで起こる特有な顔つきのことです。
でも、アデノイドに特に異常がなくても、鼻づまりや癖、口周囲の筋力不足などで口呼吸になってしまっている場合でも同じような顔つきになることがあるのだそうで、そんな場合も含めて「アデノイド顔貌」と呼ぶんだそうです。
アデノイド顔貌の特徴とは
それでは、その気になるアデノイド顔貌とは一体どんな顔つきなのでしょう?
特徴を挙げると次のような感じらしいです。多く当てはまるという人はアデノイド顔貌の可能性大!
- 気がつくといつも口が開いている
- 顔が長い
- 出っ歯っぽい
- 前歯の歯並びは幅が狭く、ガタガタになっている
- 上下の前歯のかみ合わせが悪い
- 二重アゴ
- しもぶくれ
- 下あごが引っ込んでいる
- 唇を閉めようとするとアゴに梅干しのようなシワできる
- 唇がめくれあがって厚い
- 鼻の下が長い
- 鼻が低く鼻の穴が小さい
アデノイド顔貌になる原因とは
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子供は口呼吸の癖に要注意!
アデノイドは体の発達が十分でない3~6歳頃に大きくなりますが、成長に伴い徐々に小さくなるのが通常だそうです。
しかし成長しても、このアデノイドの肥大が治まらない場合があります。アデノイドが肥大していると鼻からの呼吸がしずらく口で息をするようになってしまい、この子供の頃に始まった口呼吸が成長期を通じてずっと続くことで、アデノイド顔貌は起こるんだそうです。
つまり、アデノイド顔貌は子供の口呼吸をやめさせることで防ぐことができる、ということです。
アデノイドの肥大は痛みが無いと気づかずそのまま長い間放置されてしまうことがあります。
ですので、もし、自分のお子さんがいつも口をぽかんと開けていて口呼吸をしている場合、一度耳鼻科で口呼吸の原因を調べてもらったほうが良いそうです。そしてアデノイドの肥大がないか、鼻炎などがないかなどを調べてもらい、治療を受けましょう。この場合の治療は保険で受けることができます。
大人のアデノイド顔貌は歯列矯正などが必要に
ただ、大人のアデノイド顔貌を治したい場合、残念ながら、口呼吸を治したとしても顔つきは戻りません。顔つきを徹底的に治したい場合には美容整形や歯列矯正などが必要になって100万円以上の費用がかかってきます(ヒエーッ)。「さすがにそこまでは・・」という人は、癖になってしまっている口呼吸を鼻呼吸にするよう意識して努力するか(口にテープを貼ったり)、口周囲の筋肉を鍛える「あいうべ体操」などをやってみるといくらか顔つきは変わってくるかもしれないそうです。
アデノイド顔貌を早く治したい5つの理由
アアデノイド顔貌は見た目もそうですが、それ以外にも無呼吸など健康面でも治しておいた方がいい理由があります。
- 1.顔つきがコンプレックスになりやすい
- 口呼吸が長く続くほど、アデノイド顔貌がひどくなる傾向があります。骨格や歯並びまで変わってしまうため、コンプレックスになる危険性があります。
- 2.滑舌が悪くなる
- 口呼吸がますますしやすいように骨格や歯並びが変形するため、滑舌(かつぜつ)が悪くなる危険性が高くなります。
- 3.いびき・睡眠時無呼吸症候群を起こしやすい
- 睡眠中も口呼吸になるため、舌が喉の方に落ち込み、いびきや睡眠時無呼吸症候群を起こしやすいことでも知られています。
- 4.口臭が強くなりやすい
- 口呼吸は口の中が乾き、口臭がきつくなりがちです。
- 5.風邪やアレルギーを起こしやすい
- 外部から入った空気が鼻のフィルターを通らず、喉に直接行くため、感染やアレルギーをおこやすくなります。
上記以外にも、アデノイドが肥大することで難聴の原因になることもあります。ものが聞こえにくいと集中力が低下し、勉強や仕事の能力低下にもつながります。
アデノイド顔貌についてのまとめ
まわりを見わたしてみると、けっこうアデノイド顔貌の人っているような気がします。タレントさんの中にもアゴの雰囲気や横顔を見るとアデノイド顔貌なのかな?と思ったり。
最近は子供の口呼吸やアデノイド顔貌も増えているんだそうなので、お子さんが口呼吸していたら早めにお医者さんで診てもらってくださいね。