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そもそもフッ素って何?
そもそもフッ素とは、歯磨き粉だけじゃなくて自然界に存在するものなんですね。
海、川、湖、土の中・・などいたる所です。そして私たちが口にしている食べ物や飲み物は天然の原料からできていますので、フッ素はもちろん入っています。つまり、私たちは毎日フッ素を気づかないうちに口にしているんです。
また、それだけでなく、私たち人間の体の中にもフッ素は存在し、主に骨や歯の中に含まれています。フッ素は骨の原料カルシウムのように、骨や歯が作られる時、またそれらを健康な状態に保つための大切な栄養素なのです。
フッ素は歯磨き粉だけじゃないんです
フッ素といえば歯磨き粉がよく知られています。でもフッ素は他の状態でも使われています。お子さんのいらっしゃる人はご存知かもしれませんが、歯医者さんで歯を強化するためのフッ素濃度に使用されるジェルやペーストがまず挙げられます。
また、保育園や幼稚園、小・中学校などで集団で行われることもあるフッ素洗口ではフッ素の水溶液が使われます。
フッ素は危険?それとも安全?
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こんなにフッ素製品があふれていて、歯医者さんや学校でもフッ素が使用されているのに、本当にフッ素が危険だなんてことがあるんでしょうか?
文献などを色々頑張って調べてみたところ、結局は、結論として言えるのは「フッ素を一気に大量に飲んだりしたら中毒の可能性がある」ということのようです。その「一気に大量摂取」とはどのくらいかと言うと、小学校一年生の場合、歯医者さんで売られているフッ素が高濃度に含まれる歯磨き粉(950ppm)、60gのチューブを1.7本くらいだそうです。まず、こんなシチュエーションありえないですよね。
フッ素が斑状歯や骨硬化症、ダウン症、骨肉腫、ADHDの原因になる、ということを言っている論文もあるようですが、いずれも飲み水に含まれるフッ素濃度自体が非常に高い地域でのデータであったり、患者数の人数自体が少なくて実験自体に信憑性が乏しいようです。
どんなものだって、摂り過ぎれば病気にだってなります。要は、「フッ素が危険」というのは「ありえないレベルの量を摂ったら危険」、ということであり、水道水のフッ素濃度レベルの高くない日本においては、普段歯磨きをする、歯医者でフッ素を塗る、学校でフッ素洗口をする、というようなレベルでは危険は全くない、ということです。
フッ素は正しく常識の範囲で使うことが大切
一昔前の日本では学校検診などでも虫歯が非常に多くみられていたようですが、フッ素製品の普及、学校でのフッ素洗口、歯医者さんでのフッ素塗布などのフッ素の応用が広く行われるようになってから、虫歯は激減したそうです。
どんなものにも適量というものがあります。正しく常識の範囲で使えば効果のあるものも、限度を大きく超えれば問題が出るのは当たり前です。
皆さんもフッ素を正しく使用して、虫歯に負けない歯を作っていきましょう!