出来れば行きたくない…歯医者さん
歯医者さん独特の消毒薬の臭い、歯を削る機械音…想像するだけで緊張してしまう方も多いのではないでしょうか?
かくいう私も歯医者さんは昔から苦手。じわじわと痛みが出てから重い腰を上げて行ってみると、虫歯が。
いざ通い始めると、受付では次の予約となり治療の終わりが見えません。虫歯一つでなぜ何度も通う必要があるのか?以前から疑問でした。
そこで今回は歯医者さんはなぜ一度にまとめて治療をしてくれないのか?を調べてみました。
歯医者さんが儲ける為ではない「歯科治療の3つの秘密」
1.段階的な治療が必要な場合
例えば虫歯がいくつかあった場合、噛み合わせの関係などで一度に治療出来ないことがあります。
また、大きな虫歯が原因で根の中の治療することになった場合なども、治療は段階を追って進めます。
この根の治療は痛みがなくなったからといって、完治したわけではなく炎症のケアや消毒などにも時間がかかります。
こういった場合は患者さんが希望するからといって、急いで適当に治療するわけにもいかないようです。
2.患者さんの身体への負担軽減
緊張しながら何時間も診療台の上で、大きく口を開けているのは思っているよりも辛いもの。
例えば1時間も口を開けたままというのは顎も疲れてしまい、うっかり治療中に閉じてしまうということも起こりうるかもしれません。
そういった観点から、歯医者さんは一度の治療を適度な時間で終わらせることも考えてくれているそうです。
3.健康保険診療ルール
患者さんから見えない部分として健康保険診断ルールというものがあります。
1ヶ月の患者様1人あたりのの治療費の平均が、都の平均の1.2倍以上になると、その内容にかかわらず、平均治療費の高い歯科医院から順に、行政指導を受けなければなりません。
週1回ペースで3ヵ月間かかる治療を、1ヶ月でやろうと思うと週3回通院することになります。そうすると、その人の1か月分の治療費は単純計算で3か月分の治療費がかかっていることになります。行政は1ヶ月分のひとり当たりの治療費を見ますので、その人の1か月分の治療費が突出して高くなると歯科医院に行政指導が入ることがある、ということなんですね。
なるほど…そんなカラクリがあるんですね。
まとめ
歯医者さんはなぜ一度にまとめて治療をしてくれないのか?という理由には、大まかに3つの理由があるんです。
「あの歯医者は何度も通わせるから治療費を稼ごうとしている」と思わないであげましょうね。悪質な歯医者さんもいるのかもしれませんが、たいていの歯医者さんは患者さんのためを思ってなるべく治療に負担をかけないようにしてくれています。だから歯医者さんを信頼して治療をしてもらいましょう。
とはいえ、自分のお口の問題ですし、お仕事や育児、学校などで忙しい中で歯医者さんに長い期間通い続けるのもイヤですよね。そういう場合には歯医者さんに積極的に聞いて相談してみましょう。きっと歯医者さんからよい治療計画を提案してくれるはずです。
何度も歯医者さんに通いたくないという方は、まずおうちでの歯磨きなどセルフケアをしっかりと心がけて、定期検診以外の虫歯や歯周病などで歯医者さんのお世話になる必要がないようにしておくことが大切ですね。